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Transcribe the Imagination

第9章 *Plus natural

「和也からも何とか言ってよ」
「嫌だよ。てか、俺、大野に嫌われてるから」

いつの間にかポッキーを食べてた。

「なんで?この間1on1でゲームしてたじゃん」
「向こうから挑んできたの。『俺、強いんで』って対抗心剥き出しの目ぇしながら」

ははっ、と笑いながらポッキーを食べてく。

「で、結局俺が勝っちゃって悔しそうだったよ」
「三年と一年じゃ次元が違うよ」
「チッチッチー、俺が天才なの♪」

いつものふざけ言葉に笑うしかなかった。

「あ、マサキもさ1on1やれば?」
「え?」
「意外と手強かったよ」
「見てて上手いと思うよ。でも……」

「何か足りない?」

思っていたことを言い当てられた。

「そう、よくわかったね」
「何年親友やってっと思ってんの」

ピースをする和也。

「そっか、そうだよね」
「おうよ」

和也がポッキーの箱を差し出して来たから、
ポッキーを取ろうとした。

そしたら、ヒョイッと空(くう)を掴んでた。

「あげねえよ」

これのどこが親友なんだよ…。

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