Transcribe the Imagination
第10章 *Flower of foam
「今すぐにでも荷造りして、東京に!」
俺らは埼玉県在住だ。
東京なんて行こうと思えば直ぐの距離。
俺の職場だって東京だ。
「で、でもね翔ちゃん」
「ん?」
「引っ越ししないとだし、翔ちゃんの仕事場から遠くなっちゃうし……」
「何言ってんだよ。今日が俺らの結婚記念日だろ?早く籍だけでも入れよう」
こんな気持ちは初めて。
誰かを愛したり、ものにしたかったり。
「翔ちゃんは…いいの?」
きっと和也は自分で良いのか、と聞いてる。
「当たり前だろ。てか、和也以外考えられない」
「うぅ…イケメンー」
泣きながら抱きついてきた和也を、
俺はその倍の力を込めて抱き返す。
「和也、籍、いれないと」
「あ、専用の婚姻届があって……」
和也が出したのは婚姻届。
「え、取りに行ってくれたの?」
「だ、だって、翔ちゃんは家に帰るまで仕事以外の情報を全て遮断するでしょ?」
よくお解りで。
「だから、家に帰ってからじゃ書けないと思って速報をみて飛んでもらってきたの」
ドヤ顔の和也を再び抱き締めた。
俺らは埼玉県在住だ。
東京なんて行こうと思えば直ぐの距離。
俺の職場だって東京だ。
「で、でもね翔ちゃん」
「ん?」
「引っ越ししないとだし、翔ちゃんの仕事場から遠くなっちゃうし……」
「何言ってんだよ。今日が俺らの結婚記念日だろ?早く籍だけでも入れよう」
こんな気持ちは初めて。
誰かを愛したり、ものにしたかったり。
「翔ちゃんは…いいの?」
きっと和也は自分で良いのか、と聞いてる。
「当たり前だろ。てか、和也以外考えられない」
「うぅ…イケメンー」
泣きながら抱きついてきた和也を、
俺はその倍の力を込めて抱き返す。
「和也、籍、いれないと」
「あ、専用の婚姻届があって……」
和也が出したのは婚姻届。
「え、取りに行ってくれたの?」
「だ、だって、翔ちゃんは家に帰るまで仕事以外の情報を全て遮断するでしょ?」
よくお解りで。
「だから、家に帰ってからじゃ書けないと思って速報をみて飛んでもらってきたの」
ドヤ顔の和也を再び抱き締めた。