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サクラチル

第2章 2つ、甘くないアマイ時間


思わずジッと見つめてしまう。

女の私より小さいであろう顔。

長いまつげ。透き通った瞳。物憂げな眉。

こんな人、ほんとに世の中にいたんだ……。


「そんな見つめて、また鳴かせて欲しいの…?栞乃?」

えっ、なんで名前…

と。

言い切る前にドサッと覆い被さってきた影。


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