1人じゃなくて。
第5章 No.5
「………ほら、ここがリビング。まぁ皆でご飯食べたりテレビ見たり。」
そこに広がっていたのは…10m程ありそうな高い天井と、いる場所を間違えたのかと疑う程の家具だった。
「…すごい!」
驚きすぎて、奈瑠の口からはそれ以外出てこなかった。それと同時に、目も輝いていた。
「そんなに気に入ってくれるとは思わなかった。…良いだろこの家具。揃えてあるんだ。」
要がソファーに触れた。そして、奈瑠を座らせる。
「この天井……吹き抜けになってるんですね。」
そう言って上を見た。こんな大きな吹き抜けは初めて見た。2階は広いんだろうな。…とそんな考えが奈瑠の頭をまわる。
「……クスッ………あ、そういや朝ご飯まだだったな。折角だし食べるか。」
「あ……私も、お腹空きました」