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しかし…



奈瑠はシロに抱えられていた。


「え？うわ、わっ！……シロさんっ！」


「おいシロ！なにやって…」


「え…だって動けないんでしょ？奈瑠ちゃん」


『奈瑠ちゃん』という響きに、当の本人は……照れた。

すぐ上にはシロの、妙に整った顔がある。

本日二回目のお姫様抱っこだ。



「俺がっ……………いや何でもない。」


一瞬、要の眉が下がった気がする


「ゆっくりね…はいお座り。」

「私は犬じゃありませんっ」