1人じゃなくて。
第6章 No.6
「あの、要さん!………私今朝の…話を皆さんにしようと思います。それで……恭也さんはどこにいますか?」
朝はいたのに、それから一度も見ていない…。
「恭也なら…もうすぐ帰ってくるよ。」
うんうんと、奈瑠の肩に優しく手を置き
話そうと思ってくれたことに、要は嬉しくなった。
───ガチャ──
「ただいま―!」
元気な声がリビングに響く。
なにやら大量の紙袋を持った恭也が、嬉しそうに帰ってきた。
「おかえり。随分早かったな。」
「いや―、イメージついてたから忘れない内にって…走ってきた!」
?
「あ、奈瑠ちゃん!これプレゼント」
ニッと笑った恭也に両手いっぱいの紙袋を渡される。
「……何ですか?」
────スルッ──
「……………!」
そこに入っていたものは…