信じて......?
第1章 *出会い.別れ.また出会う
達哉さんのその優しさに、胸がキュッと痛くなって。
達哉さんの胸に顔を埋める。
「本当にどうしたの?今日は、甘えんぼさんだねー。」
ふふっ、と笑いながら、さらにギュッと抱きしめ、頭を撫でてくれる。
「そろそろ、教室行こうかー?」
「...うん。」
「担任、呼ぶから待ってねー。」
達哉さんから放れ、ソファーに座る。
ピンポンパンポーン
『2-Cの時埜。五秒以内に、理事長室。以上。』
確か、職員室は一階...。
ムリでしょー。
ダダダダダッ
バッン
凄い足音が聞こえて来たと思ったら、次は怒鳴り声だった。
「おい、テメェ。オレを殺す気か!?」
「えー?殺さないよー。案内はさせるけどー。」
「はぁ?」
「ソファー見て。」
達哉さんしか見てなかったのか、急に入って来た人は、振り向く。