Doki Doki⛔️one way love〜一方通行の恋
第3章 3
「客が来るから明日はお前、部屋から出て来るなよ」
金曜の夜、雛が食事の後片付けをしていると急に駿が言い出した
むぅ…
「はいはい、わかりましたよ、どうせ私に拒否権は無いんですから、どうぞご自由にっ… 明日は私、友達の所に泊めてもらいますからごゆっくりどうぞっ」
「そうか…」
_____明美ぃ、お願いが… 明日…
___ごめん、雛、明日は彼が…
そうか…
そうだよね、流石に土曜日だもんね
___なんかあった? もしトラブルだったら彼は断っても…
___ううん、駄目、駄目、大したことじゃないから気にしないで
___そう?
___うん、うん、大丈夫だから彼と仲良くね
____あ、叔母ちゃん? 雛だけど… うん、明日泊めてもらえないかな… え? そ、そう… あ、ううん、大丈夫、うん、じゃ、またね
ゔゔー、どうしよう
仕方ない、ネットカフェに行くしかないか…
*〜*〜*〜*〜*〜*〜*
日曜日も遅い時間になってやっとマンションに帰って来た雛
あれ? 誰もいない…
係長出掛けたかな?
リビングの電気を点けそのままバスルームへ向かう
うーん、気持ちい…
大きい湯船にゆったりと浸かる
あれっ?!
なに? これ…
シャンプーを使おうと伸ばした手が止まる
ショートレイヤードの雛には似合わない髪留めが目に入る
「……」
頭から爪先まで念入りに洗って気が済んだ雛
あー2日ぶりにゆったりできて気持ち良かったぁ…
……?!!
バスルームを出ると洗面所の鏡の前に、入る時には気付かなかった雛の物ではないピアスが置いてあった
なんだ、お客さんて女の人か…
雛の心に得体の知れない何かがちくんと刺さった