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Doki Doki⛔️one way love〜一方通行の恋

第8章 8



課長の許可を得て暑気払い当日、雛は幹事として忙しく動いていた

ケチケチな雛に任せておけば料金の交渉から料理の交渉まで完璧だった

人は意外なところで才能を開花するものである

「雛ちゃんに任せておけば安心だ、忘年会もよろしく頼むよ」

「そうだな、星野、頼んだそ」

「はいっ、かしこまりましたでございますっ、ささっ、課長、どうぞっ!」

出世を狙う雛は信長に仕える秀吉張りにタイミング良くビールを勧める

社内でも分け隔てなくそつなく振舞う雛は普段からオジ様達に人気があった




「係長〜、どうぞ」

駿は、というと、お色気軍団に囲まれてハーレム状態である
なぜか他の部署から参加している女子社員もいる
雛達の部署の暑気払いの噂を聞きつけて駿目当てに紛れ込んで来たのだ

女子社員が駿に殺到しているので他の男性社員は自ずと雛が相手することになる

「雛ちゃん、こっちビール追加ね」

「はーい、ただいま」

「こっちもビールね」

「了解でーす」

「雛ちゃん、氷よろしく」

「はーい、お待たせしましたっ」

トイレに行く暇もないくらい大忙しだ


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