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Doki Doki⛔️one way love〜一方通行の恋

第2章 2



その日から雛は駿にいいようにこき使われた

あれが食べたい、これが食べたい、と言ったかと思うと、雛が夕食の支度を終えてから、今日は外で食べて帰る、と連絡があったり
あまりにも理不尽な駿にムカついてちょっとでも文句を言おうものなら…

「違約金」

「……」

まるで餌を前にした犬のお座りのように、孫悟空の頭の緊箍(きんこ)のように効き目があった




駿は雛が少しでも掃除をサボるとベナルティを課した

「全く… 何なのよ、あの男は… だいたい、もう少し女の子を労わるとかないかなぁ」

おいおい、それを言うならそもそも駿が雛のことを女の子と思っているかどうかも怪しいものである

ペナルティとして夜遅くになって買い物を言い付けられた雛はコンビニに来ていた

「こんな夜遅くに女の子一人で買い物に出すなんて… 何かあったらどうするのよ」

雛の住む高層マンションは立地が良く、人通りも車の往来も激しい場所にある
しかもお目当てのコンビニはマンションの隣のビルに入っているのだ

ボサボサ頭のスッピンに部屋着のスウェット姿でブツブツ言いながら買い物をする雛の方がどう見ても怪しい奴だった


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