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愛してるって伝えたい

第6章 平日


「池田さん、黒崎さんお疲れ様でした!」



後輩たちが帰っていく中、私たちは路上に取り残された。




自然と手が差し伸べられる。



私はその手を振り払えない。




固く繋いだ手。



今だけ、今のこの一瞬だけは、彼は私のもの…




そう思って、繋いだ手をきゅっと強くにぎると、彼もさらに強く握り返してくれた。



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