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*ふたなりプリンセス*

第1章 お嬢様のヒミツ

彼女は窓からさす日の光で目が覚めた。

「んっ…」

少女のふわふわとしたクリーム色の髪は、光に透け、琥珀色に輝いている。

再び今にもくっついてしまいそうな大きな瞳は、薄いブルーで、綺麗な二重まぶたである。

白く、柔らかそうな肢体は、少し引っ掻いただけで赤くなりそうだ。

…彼女はマリア。

名の通った有名な貴族の娘であるが、彼女にはある秘密があり、森の奥の館にひっそりと暮らしているのだ。


瞼を眠そうにこすったあと、違和感を感じ、下半身をみる。

…薄いブランケットに、不自然な盛り上がりが見えた。

「はぁ…最近毎日こんな風になっちゃうよぉ…」

目の下を、うっすらと赤らめ、マリアはつぶやいた。



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