*ふたなりプリンセス*
第1章 お嬢様のヒミツ
「マリア様、おはようございます。昨夜はよく眠れたでしょうか?」
部屋のドアからメイド服を着た美しい女性が姿をあらわした。
白と黒を基調としたメイド服は、膝下丈で、けっしてきわどいものではない。
だが、彼女の豊満な胸元を強調させるように胸元でエプロンがXのように交差し、柔らかそうな乳房を押しつぶしている。
美しいグリーンの瞳の横には、泣きぼくろが一つあり、
全体的に妖艶な雰囲気をまとう女性であった。
「おはよう、クレア…昨日は、よく寝れたわ…」
少し辛そうに、マリアは答える。
口をきゅっと結び、なにかに耐えているようだ。
「お嬢様…いさがなさいましたか?」
クレアはマリアの枕元にひざまずき、顔を近づけた。