Welcome to our party
第24章 Caramel pudding by つぎこ
♪♪♪♪…。
午前0時。報道番組終了直後、それを見計らったように電話が鳴った。
『 近くで飲んでるから、翔ちゃんもおいでよっ♪ 』
ご機嫌な様子の雅紀からのお誘い。
たまにはいっか…。
彼の行き付けだという隠れ家風のショットバー。
案内された最奥の個室。
その引き戸を開けると、さらに暖簾をくぐる。
「あっ。翔ちゃん、お疲れ~っ。」
雅紀がテンション高く迎えてくれた。
天井の低い小上がりの和室は、少し暗めのオレンジ色の照明が、落ち着いた雰囲気を醸し出している。
「へぇ。いいお店じゃん。」
「でしょ(笑)?」
目の前にはオードブルの数々。それに飲み干したグラスが数個。明らかにお一人様ではない感じ。
「あれ?他に誰かいるの?」
「…すぐに分かるよ(笑)。」
雅紀は、悪戯っぽく目を細める。
「…あれ、翔サン?」
暫くして、暖簾の下から見慣れた顔が現れた。
「…ニノ?」
「サプライズ成功っ♪二人とも、びっくりしたぁ?」
Wピースで、してやったりと、満足顔の雅紀。
「…サプライズって。フツーに教えてくれりゃいいじゃん。別に珍しくもないんだから(笑)。」
「そうだよ。お前がやるコト、意味ワカンナイ。」
雅紀からの意味不明なサプライズ。
何、企んでるコトやら…。