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第25章 真夏の雨 by millie

腕の中で眠る和也の頬に触れる…。

最初に和也に逢ったのもあの図書館だった。

あの時とは逆。
傘を差し出したのは俺だった。

色白の華奢な少年といった印象だったけど実際には俺と2つしか違わなくて、読んでる本の話から意気投合して…。

徐々に近くなる距離。

その距離が友人から恋人に変わったのはどれくらい前だろう?

「かーず?」

名前を呼びながらキスをする。

「ん?しょーちゃん?」

覚醒前の柔らかな口調が可愛くてそのままキスを続ける。

そのうち、和也の舌が応えるように絡んでくる。

「んっ、ふっ…、んんっっ」

和也から漏れる声が甘くなる。

和也は甘くてふわふわで可愛い。

あの人もフワフワしてたなぁなんてつい思い出してしまう。

でも…今、愛してるのは和也だ。

もっと甘い和也が見たくて俺はキスしながら胸に手を回す。

胸の突起を少し乱暴に弄ると和也の嬌声があがる。

「あっ、しょうちゃ…んっっ!」

「和…気持ちいい?」

「ん、もっと…」

素直な和也のおねだりに気を良くした俺はその要求に応える。

「もっとね?
 いいよ、もっと気持ちよくなろうね?」

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