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第33章 幸せの距離 by のさまじょ

真夜中、スマホに着信があった。


「もしもし…」


相手は、ニノ。


『あ、相葉さん?今から行ってもいい?』


「どうしたの…急に…」


『酔っちゃった』


そういうと、すぐに電話は切れた。


だるい…


最近、なんだか身体がだるくて。


引きずるように身体を引き起こすと、風呂に湯を落とす。


きっとすぐに風呂に入りたいだろうから…


温度を調節して、湯を落とすと浴室から出る。


そこで急に喉にこみ上げてくるものがあって。


慌ててトイレに駆け込んだ。





記憶はそこで途切れた。


気がついたら、真っ白な病室。


「あ…れ…?」


傍らをみたら、ニノが居眠りしてて。


「ニノ…?」


呼びかけても起きないから、髪にそっと触れた。


さらさらと撫でていると、ニノが起きだした。


「あ…相葉さんっ!」


「え…?」


「よかった…気がついたの?どっか痛くない?」


「え…いや…別に…」


「あんたんち行ったら、廊下で倒れてるんだもん…ビビったよ…」


「あ…ごめん…」


なにも言えないでいたら、そっと俺の手を握った。

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