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第35章 待つだけなんてガラじゃない by mimi

「夕方から夜にかけてかなり冷え込み、本格的な冬の寒さとなるでしょう」


冬の寒さかぁ。


冬といえば。


肉まん。

帰りにコンビニ寄ろっかな。


それから鍋。

水炊きとかさっぱりでいいな。


あと、まーくんの誕生日。

…まーくんか。

なんであんな可愛いんだろ。




「あんたいつまで納豆混ぜてんのよ。早く食べて行きなさい!雅紀くん待たせちゃだめでしょ」

「へ?あ、やべ」


急いで朝飯をかき込み、準備をして玄関の扉を開けるとそこには自転車に跨る幼馴染。


「あ、和。おはよー。今日は寒いね」

「おはよ、まーくん」


幼馴染って言っても、まーくんは一つ年上のお隣さん。


正確には半年だけど。


母さんたちが仲良しで生まれた時から一緒に育った。


「さ、和乗って」


キラリと輝く笑顔が今日も可愛い。


昨年までは同じ中学校に通ってたけど、今年高校生になったまーくんはチャリ通になった。


それでも途中までは一緒だからって、毎朝そこまで乗せてくれる。


いつも通り荷台に跨るとすぐに自転車は進み出した。

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