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第38章 Spice by つぎこ
いつか言ってたよね。
ミルクティが、好きだって…。
だからね、研究したの。
そしたら言ってくれたよね。
俺の淹れるミルクティが、好きだって…。
じゃあ、俺のコトは…?
俺のコトは、好き?
もし、違ってるとしても…。
あなたはもう、俺のモノなんだからね。
誰にも分けてなんかあげないよ。
誰にも触らせたりしない。
よそ見なんかしたら、許さないんだから。
やっと、手に入れたんだよ?
なにがあっても、手離してなんかあげないよ?
追い詰めて、優しくして…。
突き放して、優しくして…。
そうやって懐柔して…。
だけどね、時々思うんだ。
懐柔されているのは、どっちなんだろう…って。
まるで手錠のように、その両手に残す痕。
俺からの、愛の証し。
だから、今夜も来るでしょ?
美味しいミルクティ、淹れてあげるから。
今日のはね、甘い甘いミルクティに、シナモンを少し多めに…。
これだけはね、負けないから…。
負けないから…。
END