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第45章 オレンジ・ペコ by ガーベラ♡


部屋の中央にある
カントリー調のソファーの上、

君は膝を抱えて、
その上に顔を伏せている。


「もう、気にしなくっていいからさ...」

でも君は、顔を上げない。

.......

ホントにもう...


「さ~とし♪」

横に座って、肩に手を乗せても、
君は身体を固くして俯いたまま。


「はあ~...」
俺は、静かにため息をついた。




今日は千葉の貸別荘に、
智と一緒に来ていた。

『二人っきりでクリスマスをしたい』
という智の希望で、
俺が予約して、車で来た。


来る道中はさ、
持つのかな?...って
言うくらいのはしゃぎようで、
超元気だったくせに、

部屋について、
荷物を開けてみて、

智は、俺へのプレゼントを
忘れてきたことに、
気付いた途端、これだもん...


「まさき~...ほんとに、ごめん...」

この世の終わりみたいな顔で、
謝る君に、

「いいって、いいって!!
気にすんなよ。
帰ってからもらうから(^^)v」


そう言ったんだけどね。

「...プレゼント、忘れて来るなんて、
サイテーだよね...
誕生日なのに…」

そうブツブツ言ったきり、
そっからずっと、
この調子だよ(´・c_・`)



そう。
俺はクリスマスイブが誕生日だから、
子どものころから、
クリスマスのケーキと一緒だったりして。

仕方ないんだけど、
なんか。

損した気分...って言うか...


...そんなことはいいんだ。


それより今は、
このいじけたこのおじさんを
何とかしないと。

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