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第45章 オレンジ・ペコ by ガーベラ♡


俺は、キッチンでお湯を沸かし、
紅茶をいれた。


智の好きな『オレンジ・ペコ』
レモンも添えてね。

「智。紅茶入ったよ~
...こっちにおいでよ」


それでも、動こうとしない。

そんな姿も可愛いんだけどさ。

もう、時間がもったいないでしょ!

俺は、非常手段に出る。



「智がそんなに、気にすんなら、
取りに戻ろうか?
車とばせば、ほんの2時間ちょっとだし..」

すると、思った通り。
智は慌てて顔を上げ、

「そんなの、ダメだよ...
雅紀が、疲れちゃうし!」



「やっと、顔見せてくれたね。
こっちにおいでよ(^^)」


相変わらず眉を下げた、
情けない顔してるけど、

智は、ゆっくりと俺の側に来た。


「やっと二人っきりで
クリスマスしようって、
休みとったのに、そんな顔してたら、
つまんないでしょ!」


「だってさ...俺...」

「いいの!だって、後でくれるんでしょ?
それでいいから。
楽しみは後まで取っとく、ってことで♪」


「..........」


....まだ、続けるつもりかよ...

「ならさ。俺の欲しいもん、
ちょうだいよ♪」

「欲しいもの?...俺、何にも、
持ってない...」

「持ってるじゃん...こーれ♪」


そう言いながら、俺は、
智の鼻を指でつついた。

「えっ?」

その意味が分かったのか、
途端に真っ赤になる君。



そんな姿が可愛くって、
思わず抱き寄せた。

「待って。お風呂...入ってから...」

...女子かっ!!


耳まで赤くして言うのが可愛くって、

「一緒に入る?」
と聞いてみる。

...入ったことなんてないから。


「だめ!!絶対ダメ!..先に入るよ//」

智は俺の腕をほどいて、風呂場に逃げた。

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