Welcome to our party
第49章 authentic by つぎこ
大阪で迎えた誕生日の夜。
俺の部屋に集まり、みんなでささやかなパーティ。
いつもなら、このまま朝までコース…、なのに今夜はみんな、早々に引き上げていった。
「…えーっと、今から…30分後に、ね?」
部屋を出る間際、翔くんから綺麗な織りの入った封筒を手渡された。
メッセージカード入りの封筒には、わざわざシーリングスタンプが施される手の込みよう。
しかも、時間指定らしい。
なんだか特別感がハンパないけど、誕生日はすでに、やってもらったし…。
なんだろう…。
それより、まだまだ、飲み足りない…。
ボトルに残ったワインをちびちびと飲みながら、指定された時間を待った。
ちびちびと飲みながら、待つこと30分…。
「…そろそろ、だよな?」
さーて…と、恭しき封筒を開いた。
『 智くんの探しもの、見つけました。今からお届けいたします。』
うーん…。それだけ?
アルコールで溶け気味の頭で考える。
探してたの、って、お酒だったっけ?
それなら、さっき一緒に渡しといてくれたらよかったのに…。