Welcome to our party
第49章 authentic by つぎこ
♪♪♪…。
部屋の呼び鈴が鳴った。
「…はーい。翔く…、あれ?」
部屋のドアを開けると、そこには翔くん…ではなく、雅紀が立っている。
「…それ、どしたの?」
雅紀の頭には、小さなリボン付きのカチューシャ。
「…分かんない(笑)。さっきね、翔ちゃんが着けてくれたの。可愛いでしょ?」
にこにこ、ほろ酔いで、ご機嫌な雅紀。
可愛いでしょ…って。
そりゃ、可愛いには違いないケド…。
「…で、雅紀は、どしたの?」
「…分かんない(笑)。翔ちゃんが、今夜はおーちゃんとこ、泊まっておいで、って。」
雅紀は首を傾げて、ただ、にこにこと笑ってる。
「…翔くんが?」
「…そーなの。翔ちゃんが。」
翔くんから届けられた、俺の探しもの…。
それって、お酒じゃなくて、雅紀、だったりする?
そういえば…。
さっきのパーティの最中、翔くん、俺に言ってたんだよね。
それがなんか、意味深で…。
俺も、そろそろいい年なんだから、ホンモノ、持たなきゃ、だめだって。
イミテーションじゃ、だめだって…。