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第6章 濃厚プリンな夜 by ガーベラ♡

「智~…そんなこと、あるわけないだろ~?
いつも、智の事ばっかだよ、俺の頭ん中。」


俺は、ゆっくり彼の身体に触れる。

さっきは、威嚇する猫みたいだったから、
それさえできなかったけど。


「………ホント?」

「ホントだって!
もう、開いて見せれないのが
残念なくらいよ?」

…ゆっくり、背中に置いた手を滑らせて、
また少し、彼に近づく。

「明日さ、一緒に休みじゃん。
並んで買おうぜ!
何個買う?」

「ニノが、買ってくれるの?」

「おう!買う買う。
なんならよ、店ごと、買い占めちまうか?」

「フフッ…ダメだよ、そんなの。
他のお客さんが食べれないじゃん…」

…背中の手を前に回して、
俺は、彼の後ろに回り込むことに成功した。

その身体を抱き寄せて、髪をそっと撫でると、
智は力を抜いて俺に寄りかかってきた。

「ニノ…俺ね
何でも半分にしたいんだ。
嬉しいことも、悲しいことも、辛いことも。

ニノと、分け合っていきたい…
この先も、ずっと…」

(…プリンひとつで、語るね…おじさん…)

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