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第52章 Aphrodisiac by millie

「しょうくん…んっ、しょぅくんっ」

目をとろんとさせた潤が何度も俺の名前を呼ぶ。
頬を紅潮させて呼ぶ姿は何とも言えず可愛らしい。
潤の望みはわかりすぎるぐらいわかるけど…わざとわからない振りをする。

「ん?どうした?潤?」

「しょぅ…くんっ、あつぃ…あついの…」

「だろうね?なんであんなの飲んだ?」

「あんなのって?」

「Aphrodisiacって言ってたじゃん、あのカクテル。意味わかってる?」

首をフルフルと振る潤。

「あれさ、まんま【媚薬】だよ…。出してきた時のバーテンダーの顔、見てた?

あんな無防備に頼みやがって…」

「ゃぁ…しょ…くん、おこらないでぇ」

熱い吐息を零しながら懸命に言う潤が可愛いくて…もっといじめたくなる。

幸い、この楽園での時間は十分にある。

たくさん楽しまないとなぁ?潤?
そう思って潤に告げる。

「おいで…潤」

「しょうくん…」

瞳に甘い期待を浮かべた潤が俺の膝に乗る。
その耳許に唇を寄せ低めの声で囁く。

「潤、お仕置きだよ?」

その瞬間、潤の躰がビクッと竦んだ。
ほんと可愛いよ、潤。

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