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Welcome to our party

第59章 トラベル☆ミステリ by アロエリーナ

しばらく歩いて林まで来ると
小さなコテージがあった。

人が5~6人集まり、何やら騒がしい。

慌てる様子から、ただならぬ雰囲気。

言語から、日本人のようだ。


「どうしたんですか?」

翔が、小柄な若い男に話しかける。


「日本の方?実は‥え、櫻井さん?」

男は目を大きく見開き、驚きの声をあげた。


誰だっけ‥と首を捻った翔の後ろから
潤が顔を覗かせた。

「二宮じゃん。カメラとか機材たくさんあるけど、撮影でもしてんの?」

「松本まで!久しぶり。5年位か」


科は違えど、美大で同学年だった潤と二宮は
和気あいあいと話している。

翔は気まずくて縮こまった。

在学中、訳あって二宮とその友人を付け回し、盗撮などして貶めようとしたから‥


「来て、事件だよ」

ふいに潤に手を引かれ、現場のコテージ内へ。

中は手作りパーティ感のある
簡易な色紙の装飾を施されていた。

二宮が苦しそうに口を開く。

「ケーキが、消えたんです」

「「は‥?」」

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