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第66章 まさき by きぃな

夜中、ふと目が覚める。

さっきまでの怠さが嘘のようにスッキリとしていた。

指先でそっと唇に触れる。

やっぱり先生の薬のおかげかな…

俺は起き上がると、リビングに向かった。

リビングのソファーで先生が寝ていた。
その傍らには、すっかりなついた様子のまさきが寄り添って寝ている。

…まさきは本能で行動出来て羨ましい限りだな。
って、俺、犬に嫉妬してんのか?
いや、そもそも嫉妬ってなんだよ?

訳のわからない自分の感情に戸惑いながらも、まさきを連れていこうと身体をかがめた時、にゅっと伸びてきた手に引き寄せられ、強引に重ねられた唇。
俺はソファーの側に膝から崩れ落ちる。

「んっ、はぁ…っ」
「っ、夜這いが出来るほど回復したか?」

夜這…っ、違うけど…

「先生、ありがとうございました。ずいぶん楽になりました、それに、まさきまで…」
「じゃ、治療費とまさきのあずかり料…」

ニヤリと先生の口角が上がる。

「身体で払ってもらおうか?」

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