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第72章 願わくば花のもとにて… by millie
「智ぃ〜、桜、綺麗に咲いたから今日はこっちで食べよう?」
縁側にちゃぶ台を置きながら潤が言う。
「あのさ、僕、一応兄貴なんだけど?」
暗に呼び捨てにするなと抗議したが弟はどこ吹く風だ。
「いいじゃん。だって智、かわいいし」
腕の中に僕を閉じ込めてそのまま唇を落とす。
「潤っ、ダメ!」
兄弟なんだよ…僕たち。
「ダメじゃないよ?誰も見てない」
「そう言う問題じゃないでしょ?」
僕は兄だから弟が道を外れるのを止めなくちゃ。
「そう言う問題だよ。俺にとっては智がいればいい。それだけ。きわめてシンプルでしょ?」
そのまま潤の大きな手が胸を弄る。
流されちゃいけないのに何度となく組み敷かれた体はその先にある愉悦を求めて安易に流される。
「だめっ潤くんっ」
手を押し止めようとするけどそんなのポーズでしかない。
潤もわかってるからお構いなしだ。
「ダメじゃないだろ?ここ、触ってって固くして待ってるじゃん?」
爪の先で擽るように撫で、不意に爪を立てる。
「んっ…、あっ、ゃあ…めっ…」
「嘘、もっとだろ?智のダメもイヤも全部反対だもんね?大好きな兄さんのことは全部わかるよ?」
兄さんの一言が背徳感を煽る。
その背徳感は悦楽に直結する。