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第73章 とわごい by のさまじょ
「黒狐さん…」
今日も潤は桜の樹の下から、俺に呼びかける。
俺は桜の枝から身体を起こすと、潤の方へ飛び上がった。
「わっ…」
ふわっと潤を抱き上げると、元いた場所に戻る。
「今日は、早かったんだな。潤…」
「うん…急いで仕事終わらせたから」
「なんで…?」
「え…なんでって…」
潤は俺の胸に頭を凭れかけて、黙りこんでしまった。
「早く、黒狐さんに会いたかったから…」
「そうか…」
そっと潤の髪に触れる。
そのまま髪を梳くと、気持ちよさそうに目を閉じる。
胸が、熱い。
これは一体なんだろう。
こんなことは今までに一度もなかった。
なんでこんなに胸が温かいのだろう。
「桜…だいぶ散りましたね…」
「ああ。でもまだ綺麗に咲いている。桜の精が頑張っているからな」
二人で上を見上げた。
さわさわと枝を風が渡っていく。
花びらが風に乗って舞っている。
それを見上げる潤の横顔は、とても綺麗だった。
天界のどの神よりも綺麗だと思った。
そっと潤の身体を抱き寄せた。
潤はまた俺の胸に頭を凭れさせた。
今日も潤は桜の樹の下から、俺に呼びかける。
俺は桜の枝から身体を起こすと、潤の方へ飛び上がった。
「わっ…」
ふわっと潤を抱き上げると、元いた場所に戻る。
「今日は、早かったんだな。潤…」
「うん…急いで仕事終わらせたから」
「なんで…?」
「え…なんでって…」
潤は俺の胸に頭を凭れかけて、黙りこんでしまった。
「早く、黒狐さんに会いたかったから…」
「そうか…」
そっと潤の髪に触れる。
そのまま髪を梳くと、気持ちよさそうに目を閉じる。
胸が、熱い。
これは一体なんだろう。
こんなことは今までに一度もなかった。
なんでこんなに胸が温かいのだろう。
「桜…だいぶ散りましたね…」
「ああ。でもまだ綺麗に咲いている。桜の精が頑張っているからな」
二人で上を見上げた。
さわさわと枝を風が渡っていく。
花びらが風に乗って舞っている。
それを見上げる潤の横顔は、とても綺麗だった。
天界のどの神よりも綺麗だと思った。
そっと潤の身体を抱き寄せた。
潤はまた俺の胸に頭を凭れさせた。