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第74章 禁断の果実【target blue & xxx】 みきちん

「ごめん、遅くなって」

「大丈夫。今、来たところ」

ニッコリと笑うと、
リーダーも微笑み返してくれた。

「ほら、シートベルト」

リーダーの身体に寄りかかりながら、
シートベルトを装着させる。

肌で感じだリーダーの
早い心臓の鼓動。

少しだけ自分の計画に確証が持てた。

「自分でできるよ!」

慌てるリーダーも可愛くって…


でも俺が見たいのは
そんな顔じゃないんだけどね?


「じゃあ、出発するよ」

「どこで打ち合わせするの?」

「それ、嘘」

「えっ?嘘なの?」

「打ち合わせはするよ?
メインが違うだけ」

「ナニナニ?教えて」

身を乗り出して俺の顔を覗き込む。

「それは着いてからね?」

「えぇー、気になる」

「わかった、じゃあ早く行こう」

俺はアクセルを踏んで、
車を走らせた。

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