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第75章 full bloom by うめ
「智…今…何て…」
聞き間違いかと思った。
でも智の目は…真っ直ぐに俺を捉えていて。
「ごめん潤…おいら…何となく気付いてた。潤の気持ち」
「………」
「でも…おいら翔くんの事…忘れられなかったから…知らない振りするしか出来なくて…でも…ずっと…潤は側に居てくれた」
「………智…」
「気付いたら…おいらの中で…おっきくなってた…潤が」
智の瞳から…涙が一筋流れる。
「ごめんね潤。桜祭りの看板見た時…決心した。ここで言おうって。でも遅いかな…遅いなら…」
言葉を待たずに俺は智を抱き寄せる。
「潤…」
「ありがと…智…」
「………」
「忘れられなくていい。翔くんを好きな智ごと貰うから。だから…これからも側に居て…」
「………うん」
智の腕が俺の背中に回る。
『幸せになれよ』
「え…?」
翔くんの声が聞こえた気がする…。
「………翔くん?」
智も聞こえたのか…辺りを見渡すけど勿論誰も居なくて…。
「あ…」
また心地いい風が俺達を包む。
「翔くん…」
優しい微笑みを浮かべる智を抱き締めながら…俺は心に誓った。
「………ありがとう」
幸せにするから。君の分まで。
風と共にはらはら舞い落ちる桜の花びらが…いつまでも俺達を優しく包んでくれていた。
ーENDー
聞き間違いかと思った。
でも智の目は…真っ直ぐに俺を捉えていて。
「ごめん潤…おいら…何となく気付いてた。潤の気持ち」
「………」
「でも…おいら翔くんの事…忘れられなかったから…知らない振りするしか出来なくて…でも…ずっと…潤は側に居てくれた」
「………智…」
「気付いたら…おいらの中で…おっきくなってた…潤が」
智の瞳から…涙が一筋流れる。
「ごめんね潤。桜祭りの看板見た時…決心した。ここで言おうって。でも遅いかな…遅いなら…」
言葉を待たずに俺は智を抱き寄せる。
「潤…」
「ありがと…智…」
「………」
「忘れられなくていい。翔くんを好きな智ごと貰うから。だから…これからも側に居て…」
「………うん」
智の腕が俺の背中に回る。
『幸せになれよ』
「え…?」
翔くんの声が聞こえた気がする…。
「………翔くん?」
智も聞こえたのか…辺りを見渡すけど勿論誰も居なくて…。
「あ…」
また心地いい風が俺達を包む。
「翔くん…」
優しい微笑みを浮かべる智を抱き締めながら…俺は心に誓った。
「………ありがとう」
幸せにするから。君の分まで。
風と共にはらはら舞い落ちる桜の花びらが…いつまでも俺達を優しく包んでくれていた。
ーENDー