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第77章 サクライロ by きぃな

「ほら智サンっ、帰るよ」

俺とリーダーが正式に付き合いはじめて半年

「はーい」
「忘れ物ない?あ、ほらスマホちゃんとカバンに入れて、財布は?」
和「ぷっ、潤くんコイビトじゃなくて、保護者じゃん」

俺らのやり取りに、思わずニノが吹き出す

そうなんだ
このひと、よくこれで今まで無事に生活出来てたな、と思うくらい、興味のないことは無頓着

だからなんやかんやで世話を焼いてるうちに、ほっとけなくなって…

気が付けばお互いの家を往き来するようになっていた

ちゃんと言葉にしなくても、智サンが俺を頼ってること、解るんだ

「そーなんだよ、ね、智サン、俺が居ないとなんも出来ないでしょ?」
翔「松潤に上手く飼い慣らされてるっぽいもんな、智くん」

翔さんが新聞から目を上げて言う

「んふふ~、そうかもね~?」
雅「いい保護者が出来たね」

相葉くんまで、そんなこと言うし…

「用意できた?ほら、ちょっと寄るとこあるから行くよ?」
「はーい」
和「ふふっ、智クンはお利口さんだね」

若干ニノにバカにされてるような気もするけど……

「じゃ、お先でーす」
「お疲れ~」

俺らは楽屋を後にした

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