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第92章 Sparkler~線香花火~ by millie
「智くん、あのさ、正月に約束してた旅行、行けなかったじゃん?」
「あぁ、あの南の島で釣りしようってやつ?」
「そうそれ!俺の取材のせいでダメになったやつ。でね、埋め合わせじゃ無いけどさ夏に花火、見に行かない?」
「いいけど?埋め合わせとか別にいいのに…。ってか今から夏の予定なんて早すぎない?」
そう言う智くんに俺はしたり顔で言う。
「早すぎないよ。大丈夫、全部俺が手配するから、智くんは一緒に行くだけでいいから」
「ふふ、そっかぁ、じゃぁ翔ちゃんに任せるよ。でも無理はしないでね?」
「大丈夫、任せといて」
そんなことを言ったのは1月の末のこと。
ところがこの約束は思わぬ形で変更を余儀なくされることになった。
「櫻井さん!今回も正式に決まりました!リオです!」
マネージャーの嬉しそうな声と裏腹に俺の頭にはあの約束が浮かぶ…。
どうしよう…。
わかってる…仕事と天秤にかけるべきじゃない。
でも…。
どうしても俺自身があの約束を守りたかった。
いつもいつも俺たちの約束は、様々な事情であっさりと破られる。
桜を見に行く約束は、去年は俺の風邪でダメになったしその前は新年度の特番の企画で潰れた。
だから…今回こそは守りたかったのに…。
「あぁ、あの南の島で釣りしようってやつ?」
「そうそれ!俺の取材のせいでダメになったやつ。でね、埋め合わせじゃ無いけどさ夏に花火、見に行かない?」
「いいけど?埋め合わせとか別にいいのに…。ってか今から夏の予定なんて早すぎない?」
そう言う智くんに俺はしたり顔で言う。
「早すぎないよ。大丈夫、全部俺が手配するから、智くんは一緒に行くだけでいいから」
「ふふ、そっかぁ、じゃぁ翔ちゃんに任せるよ。でも無理はしないでね?」
「大丈夫、任せといて」
そんなことを言ったのは1月の末のこと。
ところがこの約束は思わぬ形で変更を余儀なくされることになった。
「櫻井さん!今回も正式に決まりました!リオです!」
マネージャーの嬉しそうな声と裏腹に俺の頭にはあの約束が浮かぶ…。
どうしよう…。
わかってる…仕事と天秤にかけるべきじゃない。
でも…。
どうしても俺自身があの約束を守りたかった。
いつもいつも俺たちの約束は、様々な事情であっさりと破られる。
桜を見に行く約束は、去年は俺の風邪でダメになったしその前は新年度の特番の企画で潰れた。
だから…今回こそは守りたかったのに…。