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第93章 遠花火 by ガーベラ♡


「翔くん、欲しい..」

「花火、終わったらね..」

「ダメ!もう我慢できないもん❤」

言うが早いか、彼の手は、
俺のシャツの下に滑り込んで、
的確に敏感な粒を弾いた。

「..ぁ..」

もうこうなると彼は止まらない。

花火の音に煽られるように、
智くんはベランダで俺の服を剥いでいく。

誰にも見られないと分かっていても、
外で、っていうのが恥ずかしい。

「..智、中、入ろうよ..」

「大丈夫~♪翔くんは花火見ててよ..」

「...もう..」


こうして、遠くの空をスターマインが染める中、
智くんの上に跨がった俺は、
いつもの様に快楽の縁まで連れてかれる。

汗ばんだ肌を撫でる夜風が心地いい。


花火大会の終わりを告げる合図のような、
大輪の花が夜空を焦がし、
遅れて一際大きな音が届くとき、
俺と智くんは一緒に果てた。



「もう!これじゃ、花火なんか
殆ど見てないじゃん!」
ちょっとふくれた俺に、

「そんなことないよ。翔くんの目に映ってたの
ずっと見てたからね♪」

....智くん
このままもっと、
君に夢中にさせてね..

───アイシテル❤


【end】

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