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第93章 遠花火 by ガーベラ♡
それを彼が準備してたことを想像し、
何かちょっと嬉しくて...
その瞬間花火が静かに上がり始めた。
それに遅れて音が届いた。
「わあ~すごい!!」
喜ぶ彼を見ることが、
俺にとっては何にも変えがたい至福の時。
見惚れていると、
「翔くん、ここ来てよ!」
彼が手招きして誘うのは、
自分がどっかり腰掛けた椅子の、
智くんの脚の間...
俺はわざと少し離れたところに座った。
すると、
「なんでよ!こっち来てって♪」
腕を取られ、彼の胸に引き寄せられた俺は、
多分真っ赤になってる。
「シャワーしてくるよ...汗くさいから」
俯く俺の首筋に唇を落とし、
「翔くんの汗の匂い...そそる❤」
そう言って、舌を這わした。
.....もう、それだけのことで、
俺はさっさと反応してしまい、
彼に気づかれるのが恥ずかしくて身を捩る。
そんな俺のこと、ちゃんと分かってて、
「翔くん可愛い❤」
って、ズボンを押し上げ始めた俺を、
さわさわと撫でた。
「やだっ//..智..花火..見なきゃ..」
彼の手を逃れようとしても、
智くんはそれを許さず、
俺の身体をぎゅっと強く抱き締めた。