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第14章 心の鎖 by みきちん
大好きな近所のお姉ちゃんがいた。
今思えば初恋だったのかもしれない。
いつもニコニコして明るくて。
いつも保育園に行くときに
「雅紀くん、おはよう」って頭を撫でてくれた。
そんなお姉ちゃんが結婚すると聞いた。
俺は嬉しくて、お母さんに頼んで花束を買って貰いプレゼントした。
「ありがとう」
幼い俺が見ても分かるくらい幸せな笑顔だった。
次の日、保育園に行くときにふとお姉ちゃん家を覗いたら玄関に俺がプレゼントした花束と割れた花瓶があった。
その日以来お姉ちゃんに会わなくなった。
会ったのは一ヶ月後。
俺の好きだったお姉ちゃんの面影はなく、痩せこけていた。
お姉ちゃんが俺に近づいてきて、ギュッと抱き締め
「雅紀くんに花束貰ったのに幸せになれなくてごめんね……」
お姉ちゃんは泣いていた。
俺も一緒に泣いた。
暫くしたら、なかなか帰ってこない俺を心配してお母さんが迎えに来た。
帰るときに振り返ったら、お姉ちゃんが手を振っていた。
何か言っていたようだが、幼い俺は口の動きを読み取れなかった。
でも、今ならわかる。
「しあわせになったらゆるさない」
今思えば初恋だったのかもしれない。
いつもニコニコして明るくて。
いつも保育園に行くときに
「雅紀くん、おはよう」って頭を撫でてくれた。
そんなお姉ちゃんが結婚すると聞いた。
俺は嬉しくて、お母さんに頼んで花束を買って貰いプレゼントした。
「ありがとう」
幼い俺が見ても分かるくらい幸せな笑顔だった。
次の日、保育園に行くときにふとお姉ちゃん家を覗いたら玄関に俺がプレゼントした花束と割れた花瓶があった。
その日以来お姉ちゃんに会わなくなった。
会ったのは一ヶ月後。
俺の好きだったお姉ちゃんの面影はなく、痩せこけていた。
お姉ちゃんが俺に近づいてきて、ギュッと抱き締め
「雅紀くんに花束貰ったのに幸せになれなくてごめんね……」
お姉ちゃんは泣いていた。
俺も一緒に泣いた。
暫くしたら、なかなか帰ってこない俺を心配してお母さんが迎えに来た。
帰るときに振り返ったら、お姉ちゃんが手を振っていた。
何か言っていたようだが、幼い俺は口の動きを読み取れなかった。
でも、今ならわかる。
「しあわせになったらゆるさない」