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第19章 たまゆら by のさまじょ&millie
オレンジの空を見上げる。
…本当にもう逢えないんだ…。
絶望が俺を包む。
その日どうやって家に戻ったか?
その後、どうやって日々を過ごしたか…。
正直、記憶にない。
それは突然だった。
俺の世界に色が戻った。
出会いは偶然。
でも…俺の心に空いた穴を埋めるには十分すぎた。
俺に『生きて』と言った潤。
うん、生きてるよ。
ちゃんとご飯も食べてる。
隣で眠る愛しい人の髪を撫でながら心のなかで潤に語りかける。
心配かけてごめんね?
俺、もう大丈夫だよ?
連れてってなんてもう言わないから…。
潤とは違う小さい身体。
穏やかな寝顔。
俺を癒やしてくれる。
その場を訪れたのは2年ぶり。
初めて花束を持っていく。
墓標に手を合わせ潤に報告する。
元気だと…恋人が出来て幸せだと…。
その時だった。
突然、胸がぎゅって握られる感覚。
身体が硬直して息が出来ない。
瞼の裏に潤の姿がみえた。
遠くなる意識の中、声が聴こえる。
『迎えに来たよ、まー。今度こそ離さない…』
あぁ…潤…なんで?
「ごめんね」
届かない言葉。
今度は俺が…。
≪END≫
…本当にもう逢えないんだ…。
絶望が俺を包む。
その日どうやって家に戻ったか?
その後、どうやって日々を過ごしたか…。
正直、記憶にない。
それは突然だった。
俺の世界に色が戻った。
出会いは偶然。
でも…俺の心に空いた穴を埋めるには十分すぎた。
俺に『生きて』と言った潤。
うん、生きてるよ。
ちゃんとご飯も食べてる。
隣で眠る愛しい人の髪を撫でながら心のなかで潤に語りかける。
心配かけてごめんね?
俺、もう大丈夫だよ?
連れてってなんてもう言わないから…。
潤とは違う小さい身体。
穏やかな寝顔。
俺を癒やしてくれる。
その場を訪れたのは2年ぶり。
初めて花束を持っていく。
墓標に手を合わせ潤に報告する。
元気だと…恋人が出来て幸せだと…。
その時だった。
突然、胸がぎゅって握られる感覚。
身体が硬直して息が出来ない。
瞼の裏に潤の姿がみえた。
遠くなる意識の中、声が聴こえる。
『迎えに来たよ、まー。今度こそ離さない…』
あぁ…潤…なんで?
「ごめんね」
届かない言葉。
今度は俺が…。
≪END≫