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第19章 たまゆら by のさまじょ&millie
雅紀…雅紀…
また痩せた?
だめだよ…ちゃんとご飯食べないと…
4回目の逢瀬の朝。
「潤…?いないの?」
俺はここにいるのに、雅紀は俺を探してる。
墓標の前に跪いたまま、俺を探してる。
ここにいるよ…雅紀…抱きしめて…
雅紀の胸にすがりついたけど、抱きしめてくれない。
「潤…?ねえ…潤…いないの…」
雅紀…俺は…ここだよ…?
なんだか苦しい。
身体が消えてなくなりそう。
天に吸い込まれそうで、身体を抱きしめたら、手が虚空を切った。
ああ…
もう還るんだ…
雅紀の頬に触れる。
ありったけの力を込めて、俺は雅紀に囁いた。
『雅紀…生きて…』
雅紀が俺を仰ぎ見た。
「潤っ…!行かないでっ…!」
あの日みたいな、オレンジの朝焼け。
雅紀の顔に涙が幾筋も流れる。
雅紀の頬から手を外すと、俺の身体は透明になった…
「潤っ…!」
潤の気配が消えた。
温かな気配が…
俺はいつまでもそこで泣いた。
”生きて…雅紀…”
潤…だめだよ…もう…
耐えられない…
また痩せた?
だめだよ…ちゃんとご飯食べないと…
4回目の逢瀬の朝。
「潤…?いないの?」
俺はここにいるのに、雅紀は俺を探してる。
墓標の前に跪いたまま、俺を探してる。
ここにいるよ…雅紀…抱きしめて…
雅紀の胸にすがりついたけど、抱きしめてくれない。
「潤…?ねえ…潤…いないの…」
雅紀…俺は…ここだよ…?
なんだか苦しい。
身体が消えてなくなりそう。
天に吸い込まれそうで、身体を抱きしめたら、手が虚空を切った。
ああ…
もう還るんだ…
雅紀の頬に触れる。
ありったけの力を込めて、俺は雅紀に囁いた。
『雅紀…生きて…』
雅紀が俺を仰ぎ見た。
「潤っ…!行かないでっ…!」
あの日みたいな、オレンジの朝焼け。
雅紀の顔に涙が幾筋も流れる。
雅紀の頬から手を外すと、俺の身体は透明になった…
「潤っ…!」
潤の気配が消えた。
温かな気配が…
俺はいつまでもそこで泣いた。
”生きて…雅紀…”
潤…だめだよ…もう…
耐えられない…