センチメンタルメモリー
第3章 都会の夜
ゴクッゴクッ…
「久々のワイン!高くて買えないんだよね〜」
ワインは赤の甘口。
これも私の好物。
直哉は全部分かってる。
「飲み過ぎんなよ、翼弱いだろ」
勝ち誇ったような顔で言う直哉。
本当にムカつく。
「うるさい、黙って飲ませろ」
ワイングラスをテーブルに起きテレビをつけた。
テレビも大きくて画質が良い。
直哉はお金持ちなんだ。
仕事は結構上の立ち位置らしい。
これで独身はもったいない。
「ね〜、こんなことしてていいわけ?」
社会人が援交で知り合った女と同居なんて警察沙汰だ。
そこまで迷惑をかけれない。
「あ?バレねーよ」
口元を上げ笑う直哉。
ほんっとムカつく。
「あっそー、捕まってもしらない」
チーズを片手に取り1口で食べる。
美味しい。
濃厚ですごく、美味しい。