センチメンタルメモリー
第3章 都会の夜
それから2時間位、チーズと思い出話をつまみに盛り上がっていた。
テレビも12時を回っていたので面白いのがやっていない。
「なおやぁ〜、私は寂しい!」
話は援交の話になり、私の思いを口走っていた。
「なんで?なんでみんな私を見てくれないの?私、こんなに頑張ってるんだよ?なのに見てくれない。見てくれるのは腐ってる大人だけ。でもそれでもいいって思ったんだ」
酒が入ると赤くなるリスカの跡。
すごく綺麗。
「リスカしたってなにも言ってこなかった!こんだけつおいのに!あれ?こんだけつらいのに!」
酔いも結構回っていて呂律が回らない。
「見てくれるのは大人だけ!だからその大人達を!うまいようにつらえば寂しくないしお金も入るし!いっせきにりょうでしょ?」
涙目になりテーブルに伏せチーズをいじり直哉に言う。
直哉は何も言わずに聞いていただけだった。