センチメンタルメモリー
第7章 夜蝶
「どうぞ」
部屋に入るなり私は近くにあったソファーに座り、横になった。
「柳瀬さん…寝ましょぉ…」
酔いもいい感じに回りフワフワしてすごく気持ちがいい。
「も〜、椿姫ちゃん…」
柳瀬さんは私をお姫様抱っこしてくれて寝室へと向かった。
「え!?おもいですよぉ!」
「軽いよ」
そんなことも言いつつ拒まない私もどうかしてる。
「はい、どうぞ」
優しくベットに降ろされた。
「ん〜!ベットだぁ!ふわふわぁ」
モゾモゾと掛け布団の中に入る。
「俺も入ろーっと」
そのうち柳瀬さんもモゾモゾと入ってきた。
「腕枕、する?」
ん、と出された腕。
私は構わずに頭を乗せ柳瀬さんに抱きつく。
「ん〜!ありがとぉ…」
柳瀬さんは何も言わず抱き締めてくれた。
柳瀬さんの目の色が変わっているのに気付かず私は安らかに眠りについた。