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腹黒ドS王子の愛する人

第22章 秘書の恋人

あの時、社会人としても秋夜の右腕としてもまだまだ未熟だった。




少しのイラつきと街の寒さを胸に吸い込みながら俺は歩いていた。







「ーー.....だせよ!!」



「ーーー.....なせっ!!」








いつもなら静かで何も聞こえない路地裏から複数人の声が聞こえ、不審に思った俺はその中を臆することなく進んだ。






そこに広がっていたのは一人の小さな少年をよってたかって袋にする高校生5人の姿だった。







「いいから金出せよ友喜くーん。」



「うるさい!俺はもうお前らの知ってる中学校の時の俺じゃない!」




「うわー、うぜー。キャンキャンうるせーな。何も変わってねー弱っちいガキのくせによ!」





「うっ...!!?」






リーダー格であろう少年がイラついたのだろうか、小さな友喜と呼ばれた子に蹴りを入れ、友喜くんは痛そうに体をうずめている。





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