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腹黒ドS王子の愛する人

第22章 秘書の恋人

最近のガキってこえーんだなー。




そんなことを考えて踵を返そうとしたその瞬間、友喜くんは叫んだ。






「俺は、柊聡さんみたいに強くなるんだ!!」





突然聞こえた自分の名前に思わず足が止まる。






え、なんでこの子おれのことしってんの?





「でたよ、聡サン。お前みたいなよえーやつが憧れるんならその聡ってやつもどうせよえーんだろ??」





バカにするように笑が広がり、俺はその笑を聞きながらほとほと呆れていた。




そうですよー、俺なんかに憧れるってなんで....







「聡さんをばかにするな!!俺は試合で聡さんを見た時からあの人が俺の目標なんだよ!!」




その言葉にあー、なるほどと納得する。




俺は小学校からずーっと空手と柔道を習ってきた。




高校では全国大会も優勝し、大学では主将も勤め上げちょっとした有名人であった。





秋夜の元で働くと決めてからはすっぱりどちらもやめてしまったが、たまに学生時代にお世話になった道場に出向いて学生の相手なんかをしてる。

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