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学生時代のどこかの試合で俺を見た、ということだろう。





「はいはい、お前のヒーローばなしはもういいっつーの！！！！」





高校生たちの声に思考が引き戻され、振り上げられた鉄パイプに体が反応して咄嗟に飛び出す。







そのまま少年の手を軽くひねり上げ鉄パイプを落とすと痛くない程度に少年を地面に落とした。







「な、なんだてめー！！」




ほんとだよ、俺なにしてんだろ....





そんな後悔と共に俺は少し考えてから声を出した。





「さしずめ、この子のヒーローってとこかな？」





自分の後ろでうずくまる子を庇いながら構える。






「俺は有段者だからな、あまりやると過剰防衛にとられかねない。」




鋭くにラメば高校生たちは顔を引きつらせながら引き下がる。




「お手柔らかに頼むよ。」











ーーーーーーーーーー......







「大丈夫？」



「いててっ、はいっ.....ありがとうございました....」