aspirin snow
第3章 * *
櫻井さんの友人、二宮さんは、
櫻井さんからの電話があってちょうど2週間後に、2ヶ月の滞在を予約してきた。
「空港近くのカフェレストランに、ペンションの車がありますから。
ペンションまではその車でいらしてください。
まだ雪は積もっていないけれど、冬道の運転には、くれぐれもお気をつけて。」
空港からペンションまでたどり着く術は、車、しかない。
いつでも私が送迎できればよいけれど、そういうわけにもいかない場合もある。
そして何より、お客様が滞在中、どこに行くにも何をするにも、このペンションにいる限りは車は必需品だ。
色々と考えた上で、お客さん専用の車を一台用意して、空港近くで友人が営むカフェレストランに常に置かせてもらっている。
「ペンションまでの道のりは…」
「あぁ、大丈夫。
翔さんから詳しい説明は聞いてるから。」
言いかけた私の言葉をさえぎるように、
でも決して突き放すような雰囲気ではなくそう言った二宮さんは。
「それじゃ、来週からよろしくね。」
後ろで誰かが彼を呼ぶ声が聞こえると同時に。
電話をぷつりと切った。
櫻井さんからの電話があってちょうど2週間後に、2ヶ月の滞在を予約してきた。
「空港近くのカフェレストランに、ペンションの車がありますから。
ペンションまではその車でいらしてください。
まだ雪は積もっていないけれど、冬道の運転には、くれぐれもお気をつけて。」
空港からペンションまでたどり着く術は、車、しかない。
いつでも私が送迎できればよいけれど、そういうわけにもいかない場合もある。
そして何より、お客様が滞在中、どこに行くにも何をするにも、このペンションにいる限りは車は必需品だ。
色々と考えた上で、お客さん専用の車を一台用意して、空港近くで友人が営むカフェレストランに常に置かせてもらっている。
「ペンションまでの道のりは…」
「あぁ、大丈夫。
翔さんから詳しい説明は聞いてるから。」
言いかけた私の言葉をさえぎるように、
でも決して突き放すような雰囲気ではなくそう言った二宮さんは。
「それじゃ、来週からよろしくね。」
後ろで誰かが彼を呼ぶ声が聞こえると同時に。
電話をぷつりと切った。