あなたに精力うばわれちゃいます!
第2章 捲土重来
Yukari side
翌朝。
私はいつもより少し遅く起床した。
幸い、日直や特別用事はなかったので走って登校せずには済んだのだが…。
「ん………身体が熱い………」
ベッドから起きると、頭がガンガンと誰かに殴られたかのように痛みが走る。
息もしづらく、全身が火照っているように思える。制服に着替えようと思うも、視線をそちらに向けるが焦点が合わない。
……休もうかなぁ。
「(ダメダメ!学費はお父さんが払ってくれてるんだし、生活費もお母さんが全部出してくれてる。迷惑かけちゃダメ。行かなきゃ………)」
しかし何故か、行きたくないという気持ちが働く。
その理由ははっきりと、私の中ではわかっていた。
「…朝霧くん………」
私はこれまで、朝霧くんの存在があったから頑張れたのだ。
遠目で見ているだけだったけど、あの佇まいを見て、私も見習おうといつもいつも思って、昨日まで支えになっていた。
でも………
「嫌われた….」
そう思うと胸が傷んだ。
翌朝。
私はいつもより少し遅く起床した。
幸い、日直や特別用事はなかったので走って登校せずには済んだのだが…。
「ん………身体が熱い………」
ベッドから起きると、頭がガンガンと誰かに殴られたかのように痛みが走る。
息もしづらく、全身が火照っているように思える。制服に着替えようと思うも、視線をそちらに向けるが焦点が合わない。
……休もうかなぁ。
「(ダメダメ!学費はお父さんが払ってくれてるんだし、生活費もお母さんが全部出してくれてる。迷惑かけちゃダメ。行かなきゃ………)」
しかし何故か、行きたくないという気持ちが働く。
その理由ははっきりと、私の中ではわかっていた。
「…朝霧くん………」
私はこれまで、朝霧くんの存在があったから頑張れたのだ。
遠目で見ているだけだったけど、あの佇まいを見て、私も見習おうといつもいつも思って、昨日まで支えになっていた。
でも………
「嫌われた….」
そう思うと胸が傷んだ。