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あなたに精力うばわれちゃいます!

第2章 捲土重来


そう言われて、強引に私の手を掴んだ。
少し痛みが走ったけど、こんなの慣れっこなので気にしない。

「ありがとう……えっと、貴方は…?」

「堺祈織(さかいいおり)!君は確か水上縁さんだよね?」

「あっはい!そうです!」

なんだろう、彼と話すとなんだか自然に打ち解けられる。
今までの人達となんだか違う。

_______

「あいつ、スゲーな。流石愛されキャラ」

「あれ、バイトなんかしてたっけ」

「……」

「どうした、委員長?」

「いや、その………僕…」

「何かあったならはっきり言ってみろよなー」

暫く無言になり、固く閉ざしていた口を開いた。

「…僕、見ちゃったんだ_______」


「………は?」



『祈織くんが、スーツを着て“ホストクラブ”から女の子を連れて出て行っているところを』

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