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あなたに精力うばわれちゃいます!

第3章 満身創痍


Satoshi side


_______ものごころ付いた頃から俺は、「性」に関して親や知人、幅広い年齢層からいろんな情報を叩き込まれた。
嫌でもそんな要らない情報は耳に入ってくる。
それは、俺の住み所の問題が関係していたからだ。

「____いい?聖。人間界に住むことになったからって、甘ったれた考えでいちゃダメよ」

「ぼく、元いた場所に帰りたいんだけど」

「うわっ…初っ端からそれか」

母と姉の夜宵(やよい)に挟まれて、俺は説得させられた。
ちなみに、俺の住んでいた所はこの「地球」には存在せず、また別のところに俺の故郷は存在していた。

…『ガイア(Gaia)』。
それはまた、地球とは遠く離れた場所に存在する惑星。
水や大地、時間や食べ物に恵まれた本当に幸せな惑星である。
もはや、もう一つの地球と言っても過言ではないと思う。
真の俺の居場所は、そこだった。
そして、何故俺たち家族は『地球』に飛ばされたのかというと…。

「聖!今日からアンタは『性』に対する意欲を高める修行が始まるの。なんでこんなことしなきゃいけないのかわかる?」

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