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あなたに精力うばわれちゃいます!

第3章 満身創痍


珍しく真剣な表情をする姉に言われ、小さな俺は首を傾げた。
その様子に呆れた様子の母が、付け足し説明をしてくれる。

「…ガイアの所の男の子は…、最近『性』に対する興味も関心もなくなって、少子化に悩まされてるの…。しかも、ガイアの所の女の子の寿命は驚くほど短いし…、そのせいか、男子の間でも《仏男子》が流行りなのかしらね…? ちゃんと女の子と関係を持って欲しいわ…」

「ふつだんし?」

「女にも性にも興味の無い男を対象とする呼称よ。アンタも将来そうなっちゃうかもね」

「それはそれでいいとおもう」

「早くも諦めモード!?」

「ダメよ〜、お母さん、聖が女の子とエッチするまでお食事抜きにしちゃうわよ?」

「お母さん、それはやりすぎ!」

「あら、じゃあどうしましょう…頼れるお父さんも今はお引越し屋さんとお話中だし…」

俺の父は外見は堅物に見えても実は中身では大変愛くるしい性格をしている、ギャップが激しい男だ。
その父の横に、俺よりも少し背の大きい女が立っているが、それは俺よりも2歳年上の姉。
今近くにも大きい方の姉がいるが、もう一人の姉は何故かファザコンで、いつも父ばかりにくっついている。

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