あなたに精力うばわれちゃいます!
第4章 一意奮闘
でも。でもでも。
……でも!これは確信できる。
「…朝霧くん、ムッツリスケベさんなんだね」
「………はぁ?」
「だって!これまでの行動振り返ってみると、変態さんがやることをこなしてきてるんだもん!そう思われてもおかしくないと思う!」
私の必死の抗議に、朝霧くんも思わず目線を斜め下にずらしたのがわかった。
…あれ?これは弱み握ったら有利なパターンなのかな?
このまま煽り続けていれば、えっちなことされずに済むかも…。
なんて甘い考えじゃ済まないことも知らずに。
「一切手加減なしで行くからな」
「はへっ!?」
突如、身体が180度回転された。
目の前には枕が見え、先程見えていた朝霧くんの端正なお顔は見られなくなっていた。
つまり、体勢がバックになったのだ。
何をされるのか、ちょっとドギマギもしつつ期待をする。
「うなじエロい」
いつのまにかブラウスは床下に放り投げられており、上半身がブラジャーのみとなっていた。
朝霧くんの舌が、私の首筋から背中を這う。
なんともこしょばゆく、私の背筋は思わず伸びてしまう。
「んん〜ッ! やぁっ……」
「こんだけで感じるとか凄すぎ。逆に尊敬する」
尊敬されても困ります!
私は内心突っ込んだ。