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あなたに精力うばわれちゃいます!

第4章 一意奮闘


そう言っている間にも朝霧くんは巧みな手つきで私の服を脱がせていく。
抵抗することも出来ず、私は大人しく言いなりになっていた。

「嫌がらないのな。やっぱいろんなヤツと_______」

「だから、違うってばー!」

「じゃあ何?処女なのか?」

ブラウスのボタンを右手だけで外し、左手で私の髪を優しく撫でる。
いきなり真顔で、しかもかなりの急接近気味に問われる。
そんなこと真面目に言われたら、私までまともに答えないといけないハメになるじゃないか。
私が返事に戸惑っていると、朝霧くんは意地悪な笑みを浮かべた。

「…俺をナメるな。お前が処女だということは玩具引っこ抜いた所でわかった」

「〜〜〜!!!」

羞恥で頭がいっぱいになった。
まさか初対面も同然な私たちがあんな事をして親しくなるなんて…。
でも、朝霧くんは実際に私のことをどう思っているんだろう?
私の中では朝霧くんの印象は変わらず、憧れの対象。
…いろいろな面も知れて、少し彼に対する態度が変わったかもしれないけど、この気持ちは本物だった。
あの時、私が見知らぬ年下の男の子に襲われそうになって、自分の後輩に向けて言った言葉に私も心に来た。
人間として尊敬できる部分がいっぱいある。

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